てへぺろ系男子sとたまの日々

ゆる系男子達(犬)とたまのなんてことないライフログ

台風一過と夏の空

 昨夜の台風は強めの風を残しつつ、北の空へと旅立って行きました。我が家は特に被害もなし。はやめに帰ったおっとさんと、クラフトビールを飲みつつ手作り餃子を食べるという、まったり平和な時間を過ごすことができました。

 さて、本物の台風は去りましたが、先週から我が家には新しい「台風の目」みたいなヤツがやってきています。共同生活すること一週間と数日。本人はいたって穏やかで無邪気なのですが(そう、台風の目は風もなく青空だっていうじゃないですか)、その周りを奏太朗が台風さながらぎゃうぎゃういいながら走り回る。トライアル中2日間ほどは威嚇の嵐でしたが、翌日には手のひらを返したように遊ぼうと誘いまくるムラっ気の強い奏太朗。面食らう一同。我関せず自分の欲求に忠実な、ジャイアン気質の強い奏太朗のリサイタルがはじまると、もう観念するしかない。偏狭的に舐めまわされた耳は奏太朗のよだれで乾く暇もなし。そんな日々も数日経ち、奏太朗の「好意の台風」が勢力の強い熱帯低気圧程度に落ち着いたところで、正式に我が家の一員となっていただくべく譲渡の申し込みをしました。

 

 ヨーキーmix推定2歳。おっとりな甘えん坊、永太の誕生です。永太がきてからというもの、奏太朗もごはんをよく食べ、よく遊びます。私は永太を愛しく思うし、永太を大好きな奏太朗のことは、もう食べちゃいたくらいに大好きだよ。キミたち、すばらしい! 

 8月。青い空に入道雲。熱々のアスファルトを避けて夕暮れの散歩。暑くて、出てしまう舌。続く風のない熱帯夜。それでも、今年の夏は今年だけ。思う存分、豪快に楽しんでおくれ。

 

グループはじめました

 冷やし中華はじめました。じゃなくって、グループはじめました。

 奏太朗も元保護犬。でもいまは我が家に欠かせない愛しい家族です。私の知らない奏太朗の時間があって、そこでいろんな経験をしたと思うとちょっと妬けるけど、いまは幸せそうにしてくれているし、これからも一緒にいろんなことを経験していくのだから、まあ私も幸せです。

 犬との出会い方って、いろいろあるんですね。恋だって、幼馴染とはじまることもあれば、合コンで落っこっちゃうこともある。みんな、ひとそれぞれ、いぬそれぞれ。恋に貴賎はないように、出会い方だって優劣はないんだなあって、あたりまえのことを改めて教わる日々。

 奏太朗は、私にいろいろなことを教えてくれる。

※うちへ来てまだ1週間のザビエル奏太朗。いまはハゲもすっかり隠れました(笑)

自分の居場所

 奏太朗がウチにきたばかりのころ。

 とても愛想が良くて、目が合えばとことこと駆けてきて、ちょんと両手をひざに乗せる姿に、私たちはメロメロでした。犬用のベッドとおもちゃをあげると、すぐに入って我が物顔で咥えて遊びはじめる。本当に手のかからない「いいこ」で、いたずらだってひとつもしなかった。謎にませた犬でした。誰にでも愛想が良く、しっぽを振って。でもふとした時、ひとりっきりで見せる「人間なんて何も信じてなんかいない」という顔が印象的な犬でした。

 そこから1年と3ヶ月。本人(本犬?)なりにもいろいろありつつ、ここまで仲良く暮らしてくることができました。人にも、家にも、車にも、散歩コースにも慣れてくれて、私たちは本当の家族として時間を共有できるようになっているのではないかと思うのです。もうあの「信じない」と決めたような顔をすることもなくなったような気がします。本当のことは本人にしかわからないのかもしれないけれど、私はそう信じている。

 奏太朗の居場所はここです。

 胸を張って、腹を出して、大胆に寝てもいいんです。

 たとえそれが、「私」の誕生日プレゼントとしてもらったクッションの上だとしても。