10年は、長くてとても短いものですね。どうも、たまです。
うーん。キミは元保護犬で、生まれ変わったいまを生きている子だから、本当の年はわかんないのだけど。でも、奏太朗や永太と出会うずっと前であることは確かだね。でもまあ、キミたちにも関係のあることではあるのだよ。
東北で発生した大きな地震は、遠く離れた名古屋をも何度も揺らしました。あまりにも何度も揺れるから、地震なのか目眩が起きているのか思い違いなのか、何が何だかわからなくなるくらい。名古屋でこれなんだから、現地の方の不安や恐怖を思うとやりきれません。
大きな津波。地震により交通網も寸断されて、救助活動も行えない。原発は水蒸気爆発。テレビは毎日特別報道番組ばかり。ネット上も荒れて、悲しい言葉が次々と止まらぬ波のように押し寄せる。
愛知県出身の私は、子供の頃から「次の大地震は東海大地震で、M8以上のすごいのがくるんだから、準備をしておくように」といわれて育ちました。あ、現在では「南海トラフ地震」という言い方のほうがよくされるかと思われます。
そんな環境だったので、自分たちのところに来なかったのは奇跡。明日には名古屋に大地震がきてもおかしくないんだ。だからできることは後悔のないようにしておこう。明日には、大切な人に会えないかもしれない。だから恥ずかしがったりめんどくさがったりしないで、できることはみんなしておこう。不安は雪のように重くのしかかってくるけれど、それに飲み込まれていても時間が進むだけ。できることをしなくっちゃ。だれになんと非難されても、この瞬間を大切に楽しく過ごすことも、今のわたしにできる大切なことのひとつなんだって思った。
この１０年、迷うことや困ることがあるたびに「いま私にできることをしよう」と思って過ごしてきました。
地震の記憶は少しずつ遠くなり、平和になったかと言えばそうでもない。COVID19なんて病気との戦いがあらたに始まったりして、やっぱり明日も変わらず平和に過ごせるという確信は持てない。きっと、これからもずっと、ずうっとこうなのかなと思う。
だからこそ。後悔のないように、いま自分にできることをしようと思います。「あのときああしていれば」なんて言わない人生を目指して。そんな毎日がきっと、新しい明日を連れてきてくれるのだと信じて。
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