てへぺろ系男子sとたまの日々

ゆる系男子達(犬)とたまのなんてことないライフログ

杪夏

 ツクツクボウシの鳴き声に、夏の終わりを感じて淋しくなる、たまです。

 もうすっかり大人になって、夏休みがあるわけでもないのに。暑すぎて「早く秋が来ればいいのに」と寝返りを打つ夜を何度も過ごしたくせに。

 うん。早朝散歩も辛い。いや、早朝散歩はいいけど、早朝に起きるのは辛い。あと、早すぎる早寝がうまくできないのが辛い。

 それでも夏の終わりの気配は、生活のあちこちに潜んでいて。

 大袋で買った麦茶パックも底をつきはじめてきたし、虫除けスプレーの残量も心もとなくなってきた。もうすぐ9月になるからって、急に寒い日々がはじまるわけじゃないんだし、蚊なんてこれからの方がよっぽど刺されやすいかもしれない。(暑すぎると一時的に少なくなるもんね)。

 それでも朝夕には生き返るような涼しい風が吹いて、暑さが辛かった記憶はすぐに薄れる。虫の声を聞けば、淋しさが押し寄せる。

 人間は忘れることのできる生き物だ。過ぎ去る時間は、美味しかったソフトクリームや花火にふちどられた綺麗な夏の夜の思い出を残し、あたりまえに暑く苦しい日々をきれいさっぱりこぼして進んでいく。暑苦しい夏を私が好きでい続けられるのは、きっとこのせいだ。

 てへぺろ兄弟は、夏が好きだろうか?

 今年も特別なことは何もしてあげられなかった。それでも、早朝散歩をしたり毎日一緒に過ごした時間が忘却の彼方に連れ去られた頃に、「夏、たのしい!」という気持ちが残ってくれればうれしいな。とおもう、夏好き飼い主なのでした。

 

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