てへぺろ系男子sとたまの日々

ゆる系男子達(犬)とたまのなんてことないライフログ

謎多き犬

 

 奏太朗は謎が多い犬である。

 犬である、というところはまあ、獣医さんからもお墨付きをもらっているので疑うことはないのだけれど、それ以外は結構謎だ。

 まずは見た目。顔つきや体など、チワワのようでチワワでない。散歩時に大漁旗のように高々と掲げる尻尾の長い毛の使い道がわからない。二の腕に生えているエルビス感たっぷりのウェーブがかかった毛も、なんのためにあるのかわからない。そもそも、どんな季節に生まれたのか、実際は何歳なのか、どんな環境で育ったのかもわからない。

 行動も、謎が多い。玄関が苦手で近寄るには勇気を振り絞らないといけないとか、7月で暑いのにひなたぼっこをするとか、布団に潜るのが得意だとか。

 あと、奏太朗の顔に私の顔を近づけると、自発的にやさしく肉球の匂いを嗅がせてくれる。それはもう、やさしく嗅がせてくれるのだ。でもなんで?

 他にもたくさん謎はあるけれど、肉球の香ばしい匂いも含めて、私はみんな受け止めていくつもり。これからも謎は増えていくかもしれないし、いつかは理解に変わっていくかもしれない。そんな期待も込めつつ、ともに成長していきましょう。

 そんな、てへぺろ系男子とたまの日々。

 いまあなたは、しあわせですか?