ども。若干寝不足のたまです。
先日は犬のみなさま連れで、実家に遊びに行ってきました。
我が家より若干田舎にある実家が、てへぺろくんたちは大好き! 実家に車が近づくと、「はっ、ここはもしやあそこでは」とでも思うらしく、車内がお祭り騒ぎになります。奏太朗も永太もぎゃんぎゃんうるさい。
好きな理由は、「おやつがふんだんにもらえる」という彼ららしいものから、「他の犬の匂いがたくさんするナチュラルな散歩道が多い」という地理的環境、両親や妹に「何かとかまって、甘やかしてもらえる」というちょっとこずるいものまで様々でしょう。
まあ、いつも自宅でのんびりしているより、たまには外で刺激を受け、いろんな場所や人(実家の住人だけだけれど)と触れ合う方が社会化訓練にもなるし。なにより、おふたりがうれしそうにしている姿を見るのはやはりうれしい。
そしてもうひとつ。今回の実家へ行くにあたって、私は夫さんからあるミッションを受けていた。それはずばり「鶏むねジャーキー作り」。
作り方は簡単。鶏むね肉の皮を取って、身を火が通りやすいように少し薄くなるよう切り開き、レンジで適当に加熱。だいたい火が通ったら、天板に細く割いた胸肉を並べ、低めの温度のオーブンで焦がさないよう10〜20分ほど乾燥させる。見た目が市販の鶏むねジャーキーくらいのあめ色になったら完成です。
我が家にはオーブンがないので、実家でお借りしてたまに作ります。これが旨い。なぜ味を知っているのか。それは、完成後にちゃんと試食しているから。
「できたかなー」とか「もうちょっと乾燥させてカリッとさせよう」とか言いながらつまみ食い。鶏肉の旨みがぎゅっと凝縮していてたいへんおいしい。ただし口の中の水分みんな持って行かれるけれども。
なんなら、これはビールの「アテ」だとすら思う。実際、どうしてもつまみが見つからない晩酌時など、「ちょっとちょうだいね」なんて犬のみなさんに言いながら、ぽりぽりつまんでしまうことも。あと、おやつとしておふたりにあげる前に、ちょいとつまみぐいしちゃたり。まあ、おいしいんです。そりゃあ、犬のみなさんも目の色が変わるわけだ。
出来上がった鶏むねジャーキーは密封できる容器に入れて冷蔵庫で保管します。大量に作ってしまったのなら、冷凍でもいいかも。ただし解凍後ははやめに消費してください。
奏太朗、永太、試食してみるかい?
永太さん、ガン見。
奏太朗さんは、焦れて勝手におすわり解除。写真なんか撮ってないではやくそれをちょうだいと、私の足をぱりぱりしてアピール。
はいはい。じゃあ、ちょっとだけですよ。はいどうぞ。
この鶏むねジャーキー、実は私から犬のみなさんに差し上げることはほとんどない。なぜならこれは、夜寝る前に夫さんが犬たちにあげる「男と男たちの約束」の品だから。彼らだけの特別な品ということで、製作後に関してはほとんどノータッチ(つまみぐいを除く)。
その時間の彼らが、どんな会話を交わしているのか、私は知りません。彼らにはかれらだけの時間もあったほうがいい。なんなら私にたいする文句や愚痴なんかもそこで言っていてほしい。そういったちょっとした秘密の時間が、彼らの関係をより特別にするのなら、私は喜んで鶏肉を割きましょう。
では、その間、私は何をしているかって?
自分自身の歯磨きですよ。だって、一秒でもはやく眠りたいじゃないですか。明日も朝早く起きるんですから。女は実に現実的な生き物なのです。