てへぺろ系男子sとたまの日々

ゆる系男子達(犬)とたまのなんてことないライフログ

ご近所雑草図鑑5「葛(クズ)」

 最高気温34℃だった昨日、ごきげんで過ごしたたまです。

 すごーい、すずしーい。とバカみたいに何度も言っていました。ええ、バカですよね。普通の夏なら、34℃なんて「煮えるほど暑い」部類の気温じゃないですか。それが涼しく感じるってんだから、やっぱり今年は暑いよね、うん。

 

 さて、涼しいですが撮り溜め写真を使った「ご近所雑草図鑑」の時間です。

 クズですよ、クズ。

 いえ別に、ディスってるわけではありません。マメ科クズ属つる性の多年草です。まあ、いろんな人にとってディスりたくなるような植物であることは否定しませんが。

 まず、葛の素敵なところから。この植物、根にいっぱいデンプンを貯めます。それを精製して作られるのが「葛粉」。本物は超高級品です。ただ、この葛、根がめちゃめちゃしっかりしていて、ジャガイモのように簡単には掘れません。あと、繊維もしっかりしているので、掘るのも精製するのもすごく大変。そして出来上がる量はものすごく少量。いくらそこらへんに葛が生えてるからって、作ろうとはだれも思わないレベルです。

 硬い繊維を生かして糸にし、織られたのが葛布。静岡の大井川周辺で今も作られています。軽くて、光沢があって美しい。でも作るのにはやっぱり途方もなく労力がいります。

 そのほかにも漢方薬に使われたり、昔は農作業時の材料としても使われていたそうです。

 

 では全力ディスり方面からも少し。

 まずはアメリカから。1876年ごろ、飼料や庭園装飾用として展示されたのをきっかけに広まり、20世紀前半には緑化や土壌流出防止用の植物としてもてはやされましたが、繁殖力が半端ないことがわかり一転有害植物扱いに。現在では、世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれるほどの嫌われっぷりです。

 日本でもよく樹木に巻きついて、どうにもならなくなている風景を見ますよね。地上部のつるを刈っても根から新芽がすぐ伸びてくる。先日刈られたばかりの我が家の裏の川原でも、ほかの草はまだちいさな緑の芽くらいしか伸びていないのに、クズはすでに50cm以上にのびているやつがいるくらい。雨が降ればますます勢いを増して、草刈り以前の姿にすぐに戻してしまうのでしょう。

 日本全国どころか世界を相手に、あちこちにはびこるクズ。有用な植物なのに、簡単には使われてくれないたくましさ。生きるってすごいなあ、と思わずにはいられません。

 

 

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